Q36 祖父の喪中は結婚式を控えるべき?

ソファに座るおじいちゃんと女の子
しきたり・マナー

3カ月後に結婚式を控えています。先日、父方の祖父が亡くなりました。祖父は私の結婚式を楽しみにしてくれていましたが、やはり喪中に結婚式をするのは非常識でしょうか。身内の不幸が原因の場合、結婚式延期の基準となる親しさ、近さというのはあるのですか?

喪明け・忌明けと結婚式

「喪明け(もあけ)」「忌明け(きあけ)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
一般的には、喪が明けるのは一周忌を迎えた一年後、忌が明けるのは四十九日とされています。

昔は、親族に不幸があった場合、お祝いごとは喪が明けるまで控えるのが通例でした。そのため「結婚式は一年待つもの」と考える方も、今なおいらっしゃいます。ただ、生活スタイルや価値観が変化した現代では、忌明けをひとつの目安とする考え方が、少しずつ一般的になってきました。

あなたの場合、結婚式は三カ月後とのこと。四十九日の忌明けを過ぎているため、しきたりの面から考えると、必ずしも延期をしなければならない状況ではないと思われます。

最近はさまざまな事情から、忌中に近い時期であっても結婚式を挙げる方もいらっしゃいます。キャンセル料の問題、仕事や家族のスケジュール、そしてコロナ禍のように「次にいつできるかわからない」という不安定な社会状況も、その判断に影響しています。

実際にあったケースでは、亡くなられた方が結婚式をとても楽しみにしていたことを、ご家族から聞かされて決断されるカップルもいました。
「おじいちゃんは、延期するよりも、お前たちが早く幸せになるほうがきっと喜ぶよ」
そんな言葉に背中を押され、予定どおり挙式を行われたご家族も少なくありません。

喪中を過ぎる前に結婚式を予定する場合は、必ず双方の親御さまに相談し、両家の意向を確認することが大切です。どちらか一方の判断だけで進めてしまうと、後々わだかまりが残ることもあります。

冠婚葬祭のしきたりについて

冠婚葬祭のしきたりは、実は家庭ごとに大きく異なります。
「このくらいは問題ない」と考えるご家庭もあれば、「気持ちの問題だから控えたい」と考えるご家庭もあります。新郎側と新婦側で、その受け止め方に温度差が出ることも珍しくありません。

そうした場合、どちらかが黙って進めてしまうのではなく、丁寧な説明が必要です。
たとえば新郎から親御さまへ、

「彼女のおじいさんは、僕たちの結婚式をとても楽しみにしてくれていたと、彼女のお父さんから聞きました。
ここで式をやめてしまうほうが、きっとおじいさんも寂しがると思います。
その想いを大切にして、予定どおり結婚式を挙げさせていただきたいと考えています」

このように、経緯や気持ちを言葉にして伝えることで、理解を得られることも多いのです。

また、親族への説明は、新郎新婦が直接行うよりも、親御さまを通して伝えてもらうほうが角が立ちにくく、スムーズに進むケースがほとんどです。

結婚式は、おふたりだけのものではなく、家族の節目でもあります。
形式やしきたりに縛られすぎる必要はありませんが、気持ちへの配慮はとても大切です。
「誰のために、何のために挙げる結婚式なのか」を一度立ち止まって考え、家族と丁寧に話し合いながら決めていきましょう。

イラスト tocco

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佐藤 陽子

ウエディング プランナー 出身地 東京都 「丁寧な結婚準備をサポートします」 料亭での和婚をはじめ、ホテル等でのプランナー歴15年。 【ウエディングサポート...

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