Q35 コロナのせいで結婚準備に前向きになれません

カップルがグラスを持って乾杯の様子
結婚準備のダンドリ

コロナのせいで家族からも「結婚式はどうするの?」と聞かれ、「数年前に結婚式をしていたら、こんな想いをしなかったのに」と後ろ向きになってしまいます。どうにか打合せをしようと思っていても様々な制限の為、自分達がやりたかったことを諦めなくてはいけないこともあり、余計に落ち込んでしまいます。どうしたら良いのでしょうか。

結婚準備を悩むあなたへ

あなたの辛さはよくわかります。もしもその思いを心のうちにしまい込んで悩んでいるとしたら、 1度や2度は「どうしてこんなタイミングなの!?」と思いきり愚痴って吐き出すのもいいかもしれません。落ち込んでいるのは「お友だちを招いて華やかに披露宴をしたかったのに、それも無理」というように、あなたの夢をあきらめているところが大きいのではないでしょうか。 けれど後ろ向きに考えていても、解決方法に出会うことはできないと思います。 コロナの影響で世界中の人々の暮らし方が大きく変化してから、すでに2年近くになります。 後ろ向きに、ただ恐れているだけでは何も変わらないことを、どの立場の人々も気づきました。

結婚式の仕事に携わる人たちもカップルに同情するだけではなく「このふたりを幸せにするために私たちに何ができるか?どう寄り添えば良いのか?」という思いが強くなり、会場側のアイデアも変化してきました。このタイミングでしか味わえない感動を提供するために、たくさんのかたが日々工夫を重ねています。

ニューノーマルな結婚式のカタチ

ウィズコロナの時代だからこそのオンラインの発達で、今までは遠方に住む祖父母には結婚式のあとにアルバムを見せて報告をされていたカップルも、リアルタイムで自分たちの晴れ姿を見てもらうことができるようになりました。ある会場では全国にある提携会場を利用し、ゲストが新郎新婦とは別の場所に集い、新郎新婦の姿をオンラインで見ながら同時にお料理やお飲物を楽しんでいただけるサービスが生まれました。

また安心安全な環境でゲストの皆さまに参加いただくための工夫も続き、例えば、三密にならないようにゆとりのある広めの会場を準備し、お料理を提供するスタッフとの接触回数を減らすためにメニューの改善もなされています。会場側のいろいろな変化を知ることができると、少し前向きな気持ちになれませんか?

結婚式のスタイルにこだわらない

どうしても前向きになれないなら結婚式のスタイル自体を変えてみるのもひとつだと思います。 昨年「ふたりしき」という新しい挙式スタイルを提案されました。このような時代だからこそ、神に誓う、ゲストに誓うではなく、新郎新婦がお互いに誓うことが結婚式の本質。お互いに誓う挙式である「ふたりしき」は、どんなタイミングでもどこでもできる挙式です。まずはふたりで誓うことをおこない、披露宴は世の中が落ち着いてから、ということもできるのです。

こんなときだからこそ、皆、前向きになったあなたを応援しています。「結婚式のスタイル」ではなく、あなたたちふたりが何を誓ってふたりの生活をスタートするのかを大切に考えるところから幸せな未来が始まります。そう心に決めて、気持ちも新たに準備を始めませんか。

イラスト tocco

寺谷 晶子

ウエディングプランナー 出身地 東京都 「ふたりに寄り添い、大切な結婚準備〜結婚式をお手伝いします」 ゲストハウスの立ち上げ〜レストランウエディングなどプラ...

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