Q34 彼との金銭感覚の違いが気になります
準備をしていて「チャペルには30分しかいないんだから、チェアフラワーなんていらないよ」とか「なんで披露宴の料理ってこんなに高いの?」などという彼の態度が、いちいち「ケチだなァ」と気になり始めました。だったらウエディングケーキもいらないんじゃないかとマイナスに考えてしまっています。お付き合いをしていた頃はデートも割り勘だったけど、あまりそういう点に気づかなかったのですが、これからひとつの家庭を持つと思うと、急に不安になってしまって。どちらの金銭感覚が正常なのか、よくわからなくなってしまいました。
結婚式の費用で驚く彼
結婚が決まると女性は雑誌を購入したり、ネットで検索して事前に情報を集めますが、多くの男性はそういうことをしませんよね。多分あなたの彼もそうでしょう。もしかすると結婚式の意義や、かかるお金の相場を知らないのかもしれません。だとすれば、彼が驚くのも当然です。実際に式場の費用を見て「ドレスのレンタルで30万円! こんなにかかるんですか!?」と驚く男性は多いです。だって30万円の買い物なんて、これまでそんなにしたことがないのですから。
お料理についても同様です。気の置けない居酒屋やビストロにはよく行っても、ホテルのレストランでフルコースを食べる機会はあまりないでしょう。これまでのデートも割り勘で、気軽に楽しめるお店を選んでいたのではありませんか? 「不要なものにはお金は使わない」というのが、今の若い人たちの考え方です。
結婚式でかかる費用の意味を伝えて
結婚式に関しても、その意味を知らなければ「不要なもの」と捉えてしまいます。例えば彼が「いらない」と言ったチャペルのチェアフラワーは、その香りで式に向かうふたりを浄めるためにあります。そんな意味合いをちゃんと理解していたら、彼も「価値のあることならお金を使いたい」と考えたのではないでしょうか。そこであなたの出番です。形を整えるために大金を使うのは無駄だと感じている彼に、「このお花にはこんな意味があるんですって」とか「ゲストが持ってこられるご祝儀の額を考えると、料理は失礼のないものにしたいの」というように、もちろんウエディングケーキも、事前に得た知識を教えてあげてほしいのです。
結婚式でいちばん大切なのは結婚を決意したという、そのけじめをつけること。気持ちがきちんと入っていれば、それでいいんです。お金をかけない方法もいろいろありますので、自分たちがどんな結婚式をしたいのか、ふたりでしっかり話し合ってみてください。最後に、これからのふたりの生活を考えた場合、浪費家で考えなしにお金を使ってしまう彼と、少し締まり屋さんだけど必要なときにはきちんと払う彼、どちらがいいと思いますか? 私は圧倒的に後者だと思います。
イラスト tocco