Q29 お世話になった方に渡す心付けの現状を知りたい

ご祝儀袋とお車代祝儀袋イラスト
しきたり・マナー

結婚式のお心付けですが、今の相場はどのような感じでしょうか。誰にどれくらいお渡しするべきなのか、正直まったくわからなくて困っています。母は必ず渡すべきだというのですが、昔と今では諸事情も違いそうですし、受付を手伝ってくれた友人にお金で感謝を伝えることにも抵抗があります

心づけって何?

そもそも「心付け」というのは、誰かにお世話になったり良いもてなしを受けたときに、感謝の気持ちとして物に「心」を付けて渡すところから生まれた言葉です。ひと昔前の結婚式では「今日はよろしくお願いします」という気持ちを込めて現金や品物を渡すのが慣例と思われていて、お母さま世代の結婚式でも、お世話になったスタッフの方たちには心付けを渡すのが一般的でした。

けれど最近では、会場側が受け取らないというケースも増えてきています。 ちなみに統計をとると、渡さなかった方が45.1%、渡した方が54.9%で、渡した方の理由は「感謝の気持ちを伝えたかった」、「お渡しするのがマナーだと思った」などです。(2021年3月・ウエディングパーク調べ)結婚式ではさまざまな方にお世話になります。

心付けの目安

お祝いごとですので、心付けを渡したいと思う理由があるのなら渡してもよいと思います。一般的な心付けの金額を以下にまとめましたので参考にしてください。

  • 担当プランナー/3,000円〜
  • お花、着付け、ヘア&メイク、カメラマン、司会、介添人など当日会うスタッフ/3,000円〜
  • 披露宴を仕切るキャプテンなど/10,000円〜(「みなさんで」の言葉を添えて)
  • 受付を担当してくれた友人・知人/雑貨やギフトカード または3,000円~  

ご友人に関しては現金よりも後日新居に招き、ねぎらいの意味を込めて小さな食事会を開くことが多かったのですが、いまは御礼の品物を渡すことが増えているようです。

心付けを渡すときに注意したいこと

また、心付けを渡す際に注意したいのはご祝儀袋と中身のバランスです。多額ではないので、おおげさな装飾のある袋は避けましょう。ご祝儀袋のほうが中身より少し負けているくらいが理想と心得て。よく使われるのは「水引」や「熨斗(のし)」が印刷されている略式のご祝儀袋やポチ袋です。お札は向きを揃え、表面が正面を向くように入れます。袋の大きさにより、折って入れることになっても、必ず新札を使ってください。 表書きは「寿」、「御礼」などで、両家がお世話になる場合は両家、介添人やヘア&メイクなど新婦がお世話になる方には新婦の名字を筆ペンか毛筆で書きます。裏面はのり付けをするか、おめでたい図柄のシールを貼ります。

実際に渡すタイミングは親御様にお願いすることが多くあります。予想以上に必要になることもあるため、多めに用意しておくと安心です。またお渡しするものを現金ではなくお菓子などのギフトにされるかたも増えています。

イラスト tocco

\二人らしい結婚式を/

佐藤 陽子

ウエディング プランナー 出身地 東京都 「丁寧な結婚準備をサポートします」 料亭での和婚をはじめ、ホテル等でのプランナー歴15年。 【ウエディングサポート...

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