Q27 結婚相談所で出会って結婚

手を取り合う新郎新婦
しきたり・マナー

彼とは結婚相談所で知り合い、おつき合いするうちに、お互いに「結婚するならこの人!」と思うようになりました。思い過ごしかもしれませんが、一部の親戚からは、ちょっと好奇な目で見られている気もします。結婚相談所で出会ったことは言わないほうが良いのか、アドバイスをお願いします。

婚活カップルの急増

近年、結婚相談所いわゆる「婚活」で結婚をするカップルはとても多くなりました。新型コロナの影響で同窓会や異業種交流会といった集まりが激減し、出会いのチャンスが少なくなったからです。昔のように世話好きの親戚がお見合い話をもってくることもないでしょうし、いちばん大事な年齢のときに自分の背中を押してくれるものを探そうと思ったら、婚活以外に今はないと思います。ご相談者は周囲の目を気にされているようですが、今はもう、そんな時代ではありません。

出会ったきっかけは婚活でも結婚しようと思うまでには期間があり、そのあいだに恋愛感情も生まれますよね。他のカップルとの違いは何もありません。結婚式の日に「おふたりのなれそめは?」と聞かれて「婚活で知り合いました」と普通に言う方も多いですが、特に触れたくないのであれば、わざわざ言う必要もないと思います。言わなかったからといって嘘をついたとか、隠していたという訳ではありません。それだけ普通のことになってきているのです。

披露宴でできること

プロフィール紹介では、例えば学生時代からのお付き合いで交際期間が長い方などは背景をうかがったりもしますが、そうではない場合は、お互いの第一印象はどうだったのかとか、どこに出かけたデートがいちばん思い出に残っているのかというようなことを伝えることもできます。プロフィールビデオを作るにしても、ふたりが知り合ってからの歴史だけで、充分すぎるほどのふたりだけの物語があると思います。

婚活というのは相手を厳選して真剣にお付き合いし、結婚をする「お見合い恋愛」のようなものですから親ごさんも安心でしょう。婚活で知り合ったことを結婚式で言うのか、言わないのかは大きな問題ではなく、どちらの選択もあなたの自由です。あなたが思っているより、今や婚活は一般的です。

イラスト tocco

この方にお聞きしました。安部トシ子さん

安部トシ子

【プロフィール】1983年、南青山にウエディング・プロデュース会社㈱オフィース・マリアージュを設立。花嫁さんにとって結婚式が人生の宝物となるよう39年間サポートし続けているウエディング・プロデューサーの草分け的存在。各種講演やブライダル誌での監修や執筆など幅広く活躍。『25ansウエディング』では35年間花嫁の多様な質問、悩みに答えている。
《書籍紹介》
著書 「安部トシ子の結婚のバイブル」(発行 アシェット婦人画報社、「いい結婚式ってなんだろう」(発行 エイジェイ出版)
監修「育ちが良いと思われる50の習慣」(発行 宝島社)、「大事なところをきちんと押さえる結婚の段取りとしきた(発行 マイナビ) 他

花嫁相談 編集部

花嫁相談 編集部 現役プランナーで構成する花嫁相談編集部。結婚準備を楽しく悩みの解決に役立てていただける記事を配信しています。 ここに無い質問やご相談はお気...

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