Q21 ドレス選び、迷ってきめられない

ドレス選びに悩んでいます。いろいろ見すぎてしまったのか、迷ってしまって決めることができません。私がいいなと思うと、母が「よくないわ」と意見してきたり。似合うか似合わないかは自分の判断で決めてしまっていいのでしょうか。

最近はウエディングスタイルも多彩になりました。例えば「砂浜をドレスで走りたい」という希望があるなら、あえてドレスにミスマッチなスニーカーを合わせるのが可愛いこともあります。ドレスを選ぶ前にまず考えるべきことがあります。それは「自分たちはどんなウエディングをしたいのか」ということです。東京カテドラル教会のような荘厳な場所で挙式するなら、スニーカーは履きませんよね。ブーケにこだわりがあって「どうしても胡蝶蘭を持ちたい！」というのなら、野の花が似合うドレスは最初から候補外になります。このように何にこだわりがあるのか、全体のイメージはどんな感じなのかを整理していくと、着たいドレスが見えてきます。

予算を決めておけば迷いも少なくなる

今はみなさんインスタやピンタレストなどをたくさんチェックします。そこから自分の好きなドレスを何着も見つけ出し「気になるドレスは全部一度は着てみたい！」という気持ちから迷子になる人は多いようです。私は、試着したいドレスがたくさんある人には現実的に確認します。「このドレスだと予算が20万円も上がってしまうけれど、大丈夫？」とお聞きします。婚礼衣装は和も洋も、上を見たらキリがありません。ドレス選びを始める前に、ある程度の予算を決めておきましょう。選ぶ基準が明確になり迷いが少なくなります。

お母さまと意見が揃わない

お母さまと意見が揃わないということですが、以前、まったく同じ悩みを抱えた花嫁さんがいました。自分が気に入るとお母さんが気に入らない。お母さんが気に入ると、今度は花嫁さんが気に入らない。それぞれの写真を見せてもらうと、どれも似合っているんです。そこでお母さんに何が気に入らなかったのかを聞くと、少し可愛らしすぎると言います。また、花嫁さんはリボンが好きではないと言うので、そういう甘いテイストを削ぎ落としました。だけどイメージ的には花嫁の希望に添うドレスの要望を取りまとめ、再度担当者に相談して探してもらったところ、今度は満場一致で決まりました。
周りの人と自分の意見が分かれるときは、整理してみましょう。そのドレスのどこが好きなのか、何が気に入らないのかを具体的に挙げていくと決まりやすくなります。

気に入ったドレスは着た時の表情でわかる

最後に、似合うか似合わないかの判断についてです。一つはドレスショップのスタイリストさんの意見を参考にすることもおススメです。たくさんのドレスの中からあなたのなりたいイメージや体型に合うドレスをセレクトしてもらうと自分では想像していなかったドレスに出会えることもあります。
試着に立ち会っていつも思うのは、どの花嫁さんも、いちばん気に入ったドレスを着てフィッティングルームから出てきたときは顔つきが違うということです。本人も気づかないうちに「これが好き！」という嬉しさは表情に出ます。だったら、迷うことはないと思いませんか？どんなドレスでも、ヘアスタイルや髪飾りなどでイメージは微調整可能です。ドレスが決まったら小物やブーケもよく考え、自分らしく、笑顔になれるトータルコーディネイトを見つけていきましょう。

イラスト tocco