Q22 結婚指輪、僕はいらないという彼

彼はファッションに興味がなく、結婚指輪も「僕はどうせつけないから、なんでもいいよ」と無関心です。最初からつけないと決まっている指輪を買っても、意味があるのかと悩んでしまいました。結婚指輪をもつ意味はありますか？また、指輪を購入しなくても結婚式はできるのでしょうか。

結婚指輪がなければ結婚式ができないわけではありません。指輪は交換するだけではなく、一方的に渡してもいいのです。もともと日本には指輪を贈りあう習慣がなく、神前式の式次第に指輪の交換が入ったのも最近のことで神事ではなく、キリスト教式が広まるうえで定着していきました。では結婚指輪にはどんな意味があるのでしょうか。

ファッションでなければ結婚した印でもない

ファッションでもなければ結婚した印でもなく、パートナーの分身です。サッカー選手が勝利のゴールを決めた瞬間、薬指の指輪にキスするのを見たことはありませんか？あれは勝利の喜びを誰よりも妻に伝えたいという、そんな気持ちの表れなのです。離れていても、自分の一番の理解者であり味方であるパートナーがここにいると思うと心強いですよね。

指につけたくないならチェーンを通してペンダントにし、外からは見えないように身につけてもかまいません。レストランのシェフや病院の先生など、職業上、リングをつけられない人はたくさんいます。左の薬指にはめることがすべてではありませんので、まずは彼に、そんなリングの意味合いを話してみましょう。

指輪の交換ではなく

それでもやはり必要ないと言うのであれば、式では彼からあなたにのみ、指輪を贈ってもらうこともできます。打ち合わせで担当者に話すときも、卑屈になる必要はありません。「指輪を交換する人が多い」というだけのことですから「結婚指輪の交換はしません。彼女に僕が指輪を贈ります」という言い方でよいのです。気負わずに説明してください。

イラスト tocco