Q20 素敵なウエディングフォトを残すにはどうしたらいいですか?
ウエディングでは素敵な写真をたくさん残したいので、前撮りはしっかりやりたいと思っています。 前撮りといっても色々な種類があると思いますが、おすすめの前撮り方法を教えてください。
写真に残すということは現在、非常に重要視されています。後日SNSにアップして沢山の方に見ていただくことができるようになったからですね。最近は、衣裳を着て撮影を行い結婚式はしないというカップルさんたちも増えています。これは「フォトウエディング」と言われていますが、前撮りとは異なります。前撮りとは「結婚式は決まっていて、その前に撮影する」という意味です。前撮りにはさまざまな選択肢があり、会場選びにも関わってきます。最初におふたりがどんな写真を残したいのかを決めることが大切です。
タイプ別、前撮りの種類
まずはタイプ別に、前撮りの種類やポイントをお話ししていきますね。
●エンゲージメントフォト
ふたりでよく行ったカフェのテラスで、あえて普段着でお茶をしているシーンを遠目から撮るなど。結婚式を前に、ナチュラルなふたりらしさを残します。このタイミングでふたりの写真を撮っておくと、ペーパーアイテムやプロフィールDVDなどに広く使うことができます。
●結婚式とは違う衣裳で
当日は洋装だけれど前撮りで和装も残したい(逆もあり)という方もいます。その場合、会場のお庭などを使って撮影します。カメラマンは会場で提携している方になるのが一般的です。
●ロケーションフォト
会場によっては結婚式当日に外に出て、ロケーションフォトが撮れるところもあります。その時間を30分〜1時間取っている会場もあれば、時間は取るけれども撮影に適した庭が無い場合があります。また当日に撮影の時間は取れないという会場もあります。事前に会場と相談しましょう。
●スタジオフォト
スタジオ撮影だけれどフォーマルではなく、スナップ撮影で10カットというような前撮りです。窓が作り込んであったりお花が飾られていたりといったハウススタジオが多いです。自由に撮影することができ、比較的に安価なので人気があります。
その他、結婚式会場とは別のフォト会社も多数あります。ご自身でロケーション撮影やスタジオ撮影を依頼するというカップルも増えています。
プランナーに相談を
前撮りは結婚式当日と違い、撮影を中心にできることです。例えば外でのロケーション撮影では、ふたりのアップだけではなく、広大な自然の中に包まれたふたりが小さく写っているようなシーンを撮るなど。そこでしか撮れない写真にこだわるカップルもいます。
まずはインスタなどの好みの写真を参考にどんな衣裳を着て、どんな写真を残したいかを考えます。それによってどんな場所で、季節はいつ撮影するのが望ましいかなどが決まります。本来はプランナーと相談をするのが一番です。カメラマンによって出来上がりの写真の雰囲気も異なります。お気に入りのカメラマンを指名することも可能ですよ。その場合は指名料がかかることがあります。
カメラマンさんはどうする?
撮影データでアルバムを依頼することもできますがカップルによってさまざまです。データだけでいいという方もいれば、結婚式の写真と前撮りをまとめて1冊にしたい、前撮りだけで1冊作りたいなど、希望によってタイプが分かれますが、ドラマ性のあるアルバムは人気があります。200〜500カット程度のデータをどう構成してアルバムに仕上げるかというのは、やはりカメラマンさんの腕です。撮影をされたカメラマンさんが、ふたりや親ごさんが何を大事に思っているのかを理解し、それをちゃんとアルバムに残してくださると、手元に届いたときの喜びは別格です。
前撮りをお願いしたカメラマンさんに結婚式当日も撮影してもらえたら、ふたりへの理解もありますし、前撮りでは残せなかったこのシーンを当日に撮るといった配慮もしてもらえます。お子さんが生まれたら、今度は家族写真や七五三、入学式の写真と、長いお付き合いをされる方もいます。
ただ、ホテルや結婚式場では撮影できる場所が決まっているので、当日は会場をよくわかっている担当カメラマンのほうがいい場合もあります。外部の方に頼むと持ち込み料がかかるので、そのあたりも見極めなければなりません。レストランのような小さな会場で、持ち込みが自由ならそれもよいでしょう。ウェディングフォトでもいろいろな考え方ができます。どこに重きを置き、どんなウエディングにしたいのかというところまで考慮する必要があります。
イラスト tocco