Q6 彼の家にご挨拶に行く
近々、彼のお宅にご挨拶に行きます。彼の家族に会うのはこれが初めてです。好印象を持っていただくには、どんなことに気をつければいいですか?
第一印象はとても大切です。長いお付き合いのスタートとなるご挨拶ですから、無理をして「なりたい自分」を演じても、取り繕った姿はじきにバレてしまいます。いつもの自分の延長線上にある素敵な女性を心がけましょう。
一般社会での注意点とさほど違いはありません。ただし初めてのご挨拶ということで注目度が非常に高く、気配り上手はその分ポイントが上がります。会話も同様です。人の話を頷きながら丁寧に最後まで聞く様子やさわやかな笑顔も、好印象を与えますよ。
服装は、通勤着をややフォーマルにするくらいがベスト。素足はNGなので、ストッキングを穿くワンピースなどが無難です。清潔感のある上品な服装で、スカート丈はひざより短いものは避けるべきです。アクセサリーも控えめに。靴はサンダルやミュールではなく、パンプスを選びましょう。冬場は玄関でもたつくようなブーツもNG。
コートは玄関に入る前に脱ぎましょう
コートは玄関に入る前に、裏返しにたたんで手に持つようにしてください。
訪問の時間帯は、食事にかからない2時〜3時がよいでしょう。手みやげには実家の土地の銘菓などを持参すると、そこから「ご実家はどちら?」となり、話の糸口がつながりやすくなります。玄関先で渡すのではなく、あいさつや自己紹介のあとに、袋から出して渡し、紙袋は持ち帰るのが正解です。
彼のご両親に対する呼び方にも気をつけて。親としては初対面でいきなり「お父さん、お母さん」と呼ばれることに抵抗を感じるでしょう。最初に「今日は“一郎さんのお母さん”にお目にかかるのを楽しみに参りました」と言えば、あとは「お母さん」と呼んでも、それは彼にとっての母親ということになりスムーズです。 彼が自分の両親にあいさつに来る場合も同様です。父親の趣味、好きなプロスポーツやチームなど、会話のきっかけになりそうな情報は、なるべくたくさん彼に伝えておくとコミュニケーションがとりやすくなりますよね。
イラスト tocco
\安心して迎える結婚式の準備/
この方にお聞きしました。安部トシ子さん
【プロフィール】1983年、南青山にウエディング・プロデュース会社㈱オフィース・マリアージュを設立。花嫁さんにとって結婚式が人生の宝物となるよう39年間サポートし続けているウエディング・プロデューサーの草分け的存在。各種講演やブライダル誌での監修や執筆など幅広く活躍。『25ansウエディング』では35年間花嫁の多様な質問、悩みに答えている。
《書籍紹介》
著書 「安部トシ子の結婚のバイブル」(発行 アシェット婦人画報社)、「いい結婚式ってなんだろう」(発行 エイジェイ出版)
監修「育ちが良いと思われる50の習慣」(発行 宝島社)、「大事なところをきちんと押さえる結婚の段取りとしきたり」(発行 マイナビ) 他