Q100 結婚が決まったらやることを教えてください!

向き合ってお互いに誓う新郎新婦
しきたり・マナー

先日プロポーズを受けて彼との結婚が決まった数日はとてもハッピーな気分だったのですが、現実を目の前にしてこの後は何からするべきなのかわからず、少し不安になってしまいました。結婚が決まってからやることを教えてください。

ロマンチックなムードの中で「結婚しよう」と決めても、いざ準備が始まると、現実的な生活の話題が増えて戸惑う方も多いものです。
もし、その“ムードの変化”が辛いと感じたら、どうか上手にその変化に向き合ってみてください。

両家へのご挨拶、顔合わせ、結納、結婚式、新居探し・・
結婚生活に向けて動くべきことはいくつかありますが、まず最初にお伝えしたいのは
「新しい家族をつくっていくための心の準備」

結婚を決めるということは、“家族としてのスタート”を切るということ。
現実的な話し合いが増えるのは、ふたりの絆がより強くなるサインでもあります。

それまで別々に暮らしてきたふたりが一緒になるのですから、どちらか一方の意見に合わせることはありません。ふたりに必要なのは、相手の考えと自分の考えを“50%ずつ”持ち寄るような、平等で尊重し合う関係です。


■ まず話し合ってほしい4つのテーマ

① お金についての考え方
② 働き方についての考え方
③ 子ども(出産)についての考え方
④ 親・家族との関わりについての考え方

これらは、結婚生活で避けては通れない大切なテーマです。
完璧に結論を出す必要はありませんが、「自分はどう考えているのか」を早い段階で共有することが、ふたりの安心につながります。


■ きっちり決めなくていい。“ゆとり”から始めるのが大切

結婚したばかりの“若葉マーク”の時期は、まだ生活のリズムも掴めていません。
最初から厳密にルールを決めすぎる必要はありません。臨機応変に、ゆとりをもってお互いに慣れていけば大丈夫です。

思い通りにいかないことがあって当たり前。
現実的な問題に直面して気持ちがキリキリすることもあります。そんな時に一度立ち止まって冷静になれる人は、とても魅力的です。


■ あるカップルの“上手なソフトランディング”の例

仕事を持つふたりは、新生活にスムーズに慣れるために「自分の時間を過ごす曜日」を決めました。

彼は仕事帰りに本屋さんで気になる本をゆっくり探し、その後は行き慣れたサウナで汗を流し、昔から好きな食堂で夕食を楽しんでから帰宅。彼女は仕事仲間と外食やおしゃべりを楽しみ、以前と変わらないリズムでリフレッシュ。

お互いに“自由”“決めごと”をバランスよく取り入れ、無理のない家族づくりを進めていました。

もちろん、状況に合わせて臨機応変に。


■ ふたりらしい家族づくりを

その時々の状況に合わせて調整しながら、ふたりの個性を生かした家族づくりをしていく。
それこそが、結婚の良さを実感できる暮らし方です。

新しいスタートが、おふたりにとって温かく心地よいものでありますように。

イラストtocco

\楽しく結婚準備/

安部トシ子

オフィース・マリアージュ(代表・安部トシ子)は1983年、南青山に誕生し、40周年を迎えました。結婚式の現場を担い続け、一組ずつ丁寧に心を込めてサポートする...

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