Q45 結婚式に友人を招待するのにあれこれ考えて前に進めません
結婚した友人は家族ウエディングばかりで、結婚式に招待されたことがありません。私はたくさんの友人を招きたいと思っていますが、既婚の友人には「私のときは呼ばなかったのに」と申し訳ない気持ちにさせるかも、未婚の友人には「私のときにも呼ばなくちゃ」と思わせないだろうかなど、あれこれ考えてしまいます。どうするのがよいでしょうか。
結婚式に招待する?しない?
その気づかいや心配はとても大切ですが、実は簡単に払拭できる悩みといえます。なぜなら今から結婚式を挙げる人たちには「結婚っていいわよ。夫婦になるというのは、こんなに素敵なことなのよ」ということを、こんな時代だからこそみんなに伝えていきたいという気持ちがあれば、招かれる方の受け取り方も違ってくるはずです。
最近は「ひとりのほうが気楽に生活できるよ」と、結婚しない人も増えましたし、結婚しても式は挙げないという人も多くなりましたよね。あなたのご友人にも、そんな人はいるのではないでしょうか。結婚式は、結婚生活の入口です。ここで「夫婦になるのは素敵なこと。既に結婚している人は、お互いにもっといい夫婦になるように頑張ろうね」という発信ができたら、呼んだ、呼ばないといった悩みは小さなことのような気がします。
価値ある結婚式に
ご祝儀を用意させるのが申し訳ないという気持ちもあるかもしれません。けれど結婚式に出席せずに何かお祝いを贈ることを考えると、結局ご友人の負担は変わらないのではないでしょうか。それならご祝儀を包んでも行きたい!と思える結婚式、その価値のある結婚式をめざせばよいのです。
たとえば、こんな機会でもないとなかなか行けないような有名レストランや料亭などを会場に選ぶだけでも、行ってみたいと気持ちが高まるはず。結婚式にあまりお友達を呼ばない時代になったからこそ、招待されるというのはステイタスですし、嬉しいと思いますよ。招かれたから招くというルールも、義務のように捉えると、お祝いの気持ちが半減します。それこそ「家族だけですることになった」という考えのかたも多くなっているので「落ち着いたら結婚式の写真、見せてね!楽しみにしているね!」と臨機応変に返事をしてあげればよいことと思いませんか?
ご友人をお招きするなら「来てよかった」と思っていただける価値ある結婚式になるように準備をしましょう。そこにこそ、お友達を招く価値があります。結婚式に「なるべく人を呼ばずに」と考えてしまうのは、少し人生に消極的な気もします。よい機会ですので、お招きしたいかたには声をかけ、結婚式を積極的な人生のスタートラインにしませんか
イラスト tocco
\心配りに満ちた結婚式を/
この方にお聞きしました。安部トシ子さん
【プロフィール】1983年、南青山にウエディング・プロデュース会社㈱オフィース・マリアージュを設立。花嫁さんにとって結婚式が人生の宝物となるよう39年間サポートし続けているウエディング・プロデューサーの草分け的存在。各種講演やブライダル誌での監修や執筆など幅広く活躍。『25ansウエディング』では35年間花嫁の多様な質問、悩みに答えている。
《書籍紹介》
著書 「安部トシ子の結婚のバイブル」(発行 アシェット婦人画報社)、「いい結婚式ってなんだろう」(発行 エイジェイ出版)
監修「育ちが良いと思われる50の習慣」(発行 宝島社)、「大事なところをきちんと押さえる結婚の段取りとしきたり」(発行 マイナビ) 他