Q26 和装に憧れていたのに

メイク台の前でかつらをかぶる女性と美容師
しきたり・マナー

和装の花嫁に憧れていましたが、いざかつらを試着したら、何がどう違うのかがわかっているわけではないので説明することもできないのですが、しっくりこない気がしました。美容室の方には「メイクをすると印象が変わりますよ」と言われたのですが、そういうものでしょうか。

ヘアメイクリハーサルをもう一度行う

はじめてのかつら合わせや衣裳合わせなど自分に似合っているのかどうか判断することは難しいかもしれません。ましてやメイク後の自分を想像することも難しいですね。丁寧な美容室であれば「入念なことはできませんが、メイクをしてかつらをつけてみましょうね」と言ってくださるはずです。

かつらは深め、浅めなどの被り方一つで印象が変わります。さらに言うと、頭のサイズに合ったかつらで骨格に合わせて膨らみを調整することで、本来はその人に似合うようになるものなのです。けれど、残念ながらそれをしてくれない美容室もあり、かつらも大・中・小の3種類しか準備がない場合もあります。

一度、美容室の担当者かプランナーに相談をして再度かつら合わせやヘアメイクリハーサルを行うこともできます。それでも納得がいかなかったら、無理をしてその美容室で決めなければいけないと思わず、直接かつら屋さんに行くことも可能です。専門のかつら屋さんであれば、必ずその人にもっともよく合うかつらを選んでくれます。持ち込み料はかかりますが、大切なハレの日のことですので慎重に判断してください。

また、かつら合わせのときにはハイネックやラウンドネックの洋服ではなく、Vネックで襟もとの開いたトップスや前開きのブラウスを着ていくと、きものを着たときの襟元に近いのでイメージがつかみやすくなります。

洋髪という選択肢も

いろいろ試着してみて、やはりかつら姿の自分はしっくりこないと思ったら、洋髪にするのも素敵です。ただし、洋髪に綿帽子を被るのはおすすめできません。本来、綿帽子はかつらの文金高島田という髪型に使用するものなので、洋髪の場合綺麗なスタイルにはなりません。どうしても綿帽子が気に入った場合は、洋髪でも可能ですが、おじぎをすると綿帽子の前が下がり、目が隠れてしまって、顔を上げても綿帽子の位置が戻らなくなる心配もあります。

どのスタイルがもっとも美しく見せてくれるのか、自分が納得する花嫁姿を見つけてください。

イラスト tocco

佐藤 陽子

ウエディング プランナー 出身地 東京都 「丁寧な結婚準備をサポートします」 料亭での和婚をはじめ、ホテル等でのプランナー歴15年。 【ウエディングサポート...

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