Q28 両家の親同士がしっくりこない

円卓での食事風景家族6人イラスト
しきたり・マナー

両家で初めて食事会を開いたときからずっと気になっていることがあります。両家両親の反りが合わないというか、なんとなくしっくりこないのです。会社員と自営業という環境の違いもあるのかもしれませんが、自分の母親が彼のお母さんに対して批判めいたようなことを言うのを聞くと辛くなります。私たちの結婚を機に、両家の親同士に仲良くなってほしいのですが。

結婚前・後の親同士の関係性

意外なようですが、新郎新婦、双方の親同士というのは、結婚後はそれほど密なおつき合いをすることはありません。今は挙式準備では両家が意見の折り合いをつけなければいけないことも多く、互いの感覚の違いが目立つかもしれません。でも、今がいちばんおつき合いの密度が濃く、あとはだんだん疎遠になっていって、いつしか儀礼的な関係になりやすいものなのです。ですから互いの親同士が親友や親戚のような、和気あいあいとした関係を望んで悩む必要はありません。

また普段の会話から険悪なムードになってしまうのを避けるためには、ふたりが率先して大人になりましょう。「伝えてプラスにならないことは言わない。双方の親が神経をとがらせるようなことは、自分たちが盾となって伝えない」という態度に徹するように努力してください。

新生活で気をつけるべきこと

あなたのお母さんがいくら批判めいたことを言っても、彼の前で同調するような態度をとらないように、くれぐれも注意してください。例えば、ふたりの新居にあなたの実家からリンゴが送られてきたとします。それを見て、彼が「甘くなさそうだな」と言ったとしたら、あなたはどんな気持ちがしますか?リンゴではなく両親を批判されたように感じるのではないでしょうか。

5年、10年と年月を重ねた夫婦なら何でもないことかもしれませんが、これから新生活が始まるふたりは、ささいなことにも傷ついてしまいがちです。身内を批判されて気持ちのよいはずがありません。お互いに相手の家族を中傷するような言動はタブーと心得ましょう。

イラスト tocco

\結婚式までの道のりを一緒に/

この方にお聞きしました。安部トシ子さん

安部トシ子

【プロフィール】1983年、南青山にウエディング・プロデュース会社㈱オフィース・マリアージュを設立。花嫁さんにとって結婚式が人生の宝物となるよう39年間サポートし続けているウエディング・プロデューサーの草分け的存在。各種講演やブライダル誌での監修や執筆など幅広く活躍。『25ansウエディング』では35年間花嫁の多様な質問、悩みに答えている。
《書籍紹介》
著書 「安部トシ子の結婚のバイブル」(発行 アシェット婦人画報社)、「いい結婚式ってなんだろう」(発行 エイジェイ出版)
監修「育ちが良いと思われる50の習慣」(発行 宝島社)、「大事なところをきちんと押さえる結婚の段取りとしきた(発行 マイナビ) 他

花嫁相談 編集部

花嫁相談 編集部 現役プランナーで構成する花嫁相談編集部。結婚準備を楽しく悩みの解決に役立てていただける記事を配信しています。 ここに無い質問やご相談はお気...

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