Q2 結婚式には誰を招待すれば良いの?

悩んでいる女の子
式場選び

結婚式をすることになって、彼とふたりでゲストのだいたいの人数について考えています。お互いの親族、会社関係、友人をどこまで招待すればよいのかわからなくなってしまいました。どこで線引きをしても支障が出そうな気がします。特に友人は彼が大学時代まで過ごした街が遠方にあるため、新郎側と新婦側とでゲストの人数に差が出そうなのですが、それは大丈夫なのでしょうか。また、落ち着いてきているとはいえ、今の状況で結婚式に出席することに抵抗があるかたは多いのでしょうか。

ゲストのリストアップは本当に悩みますね。本当にお招きしたいかたは誰なのか親御さまのゲストや仕事関係でお招きしなくてはいけないかたは誰なのか。リストアップした時点が「線引き」のタイミングになってきますよね。ご相談内容の順番に従いご参考までにアドバイスいたします。

本当にお招きしたいかたは誰なのか

まず親族関係ですが、過去の結婚式ではどうだったのか、親ごさんに聞いてみましょう。「私の母方では、母の兄妹の子どもの結婚式にも必ず呼ばれていた」というような親族ルールがあるはずです。このルールを無視して「面倒だから両家両親だけでいいよね」などと勝手に進めてしまうと、その後の親族間の関係がこじれる可能性もあります。

事前に親御様に伝えて相談

例えばあなたのお母さまが「うちの娘、そろそろなのよ」などと伯母さまに連絡したら、伯母さまはこれまでの親族ルールに則って「何月かしら、お祝いをどうしようかしら」と考えると思います。それなのにいつまで経っても連絡がこない。どうしたのかと思って電話をすると「もう結婚して今は○○に住んでいるのよ。結婚式には親族は呼ばないことにしようと娘たちが決めたの」と事後報告を受けたら嬉しいはずがありません。

これまでの親族ルールとは異なるのであれば、親は事前に親族に対し、「どうも簡単な結婚式にするようで、たいへん申し訳ないのですが、結婚式は写真でのご報告になります」といった大人のあいさつをしなければいけません。そこは親の出番ですので、彼とふたりで線引きを決めたのなら、事前にその旨を親御さまにきちんと伝え相談をしてください。

会社関係、友人はどうしよう

会社関係も同様で、その会社ごとに慣例があるはずです。「所属の上司には必ず声をかける」「同じ部署は全員」「仕事上のつきあいなのだから、そこまでは考えなくてよい」など。いろいろですので、ここもあなたの上司に聞いてみてください。全てそれをまねてというわけではありませんが、大いに参考にするべきです。また、同じ課に6人の同僚がいて、5人招待してひとりだけ招待しない。ということのないよう気をつけましょう。

次に友人ですが、まずは結婚式にお招きしたいと思う友人をリストアップしてください。それができたら「この人は出産予定日が近いから迷惑かな」など相手の立場を考慮して人選。また、過去に自分を結婚式に呼んでくれた友人も優先するべきですが、それがすごく古い話で「もうあの人たちとはまったくお付き合いがない」ということもあるでしょう。そこで線引きというタイミングになります。

新郎側と新婦側でゲストの人数が違う

また新郎側と新婦側でゲスト人数が違うというのは、さほど気にしなくてよいと思います。ゲストへの見え方が気になるのであれば、受付を新郎側、新婦側に分けず共通にします。受付をお願いした友人がわかりやすいように出席のチェックをするリストを全部通しであいうえお順にしておけばすむこと。会場に入ってしまえば、どこからがどちらのゲストで、などということはわからないものです。

挙式に関しても、プランナーにひとこと言っておけば、お友達席でバランスをとることはいくらでも可能です。気になることがあるのなら、いろいろな知恵を持つプランナーに相談をしてください。

そして今の状況でご心配されていることについてです。人によって結婚式の場所まで乗り物に乗っての移動、大人数が集まってマスクをとってのお食事に抵抗があるかたはいらっしゃると思います。会場側は安心にお過ごしいただけるように準備をしております。出席されるか、されないかはゲストのご判断に委ねましょう。「喜んで出席させていただきます」と思うかたも多くいらっしゃいますが、ひとそれぞれにお考えも違います。たとえ欠席の返事が来ても、お2人のお祝いをしたくないという気持ちではありません。お断りをすることに心苦しさを感じられないよう「結婚式の写真が出来上がったらみてくださいね」と明るく対応をすることも必要です。

イラスト tocco

この方にお聞きしました。安部トシ子さん

安部トシ子

【プロフィール】1983年、南青山にウエディング・プロデュース会社㈱オフィース・マリアージュを設立。花嫁さんにとって結婚式が人生の宝物となるよう39年間サポートし続けているウエディング・プロデューサーの草分け的存在。各種講演やブライダル誌での監修や執筆など幅広く活躍。『25ansウエディング』では35年間花嫁の多様な質問、悩みに答えている。
《書籍紹介》
著書 「安部トシ子の結婚のバイブル」(発行 アシェット婦人画報社)、「いい結婚式ってなんだろう」(発行 エイジェイ出版)
監修「育ちが良いと思われる50の習慣」(発行 宝島社)、「大事なところをきちんと押さえる結婚の段取りとしきた(発行 マイナビ) 他

花嫁相談 編集部

花嫁相談 編集部 現役プランナーで構成する花嫁相談編集部。結婚準備を楽しく悩みの解決に役立てていただける記事を配信しています。 ここに無い質問やご相談はお気...

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