Q73 結婚式会場の見学に行くと帰してもらえないって本当ですか?

会場見学で見積もりの説明を受ける新郎新婦
式場選び

会場見学をした友人から「ブライダルフェアに参加をしたら長時間拘束された!」という話を聞きました。まだ他にもいくつか会場見学をしてから検討したいと伝えているのに、「大変人気のある会場なのでいまお申込みいただけないとご希望の日程が埋まってしまいますよ」などと話をされ予定時間をかなりオーバーしたとのこと。私はこれから会場見学をする予定です。本当にこんなことがあるのでしょうか。

このようなお話が口コミで広がり、実際に接客方法を変えた会場もあったようです。今でもこのような噂を耳にされる新郎新婦様もいらっしゃり、会場見学にお越しになった際、最初に一言「今日決めるつもりはない」とバリアを張った状態でお越しになる方もいらっしゃいます。昔と比べると減ってきたとは思いますが、せっかくおふたりの結婚式会場を前向きな気持ちで探しているのに、警戒心を抱えながら向かわれるのは少し寂しいですよね。大切なご結婚式は、笑顔で、そして納得された状態で決めていただきたいものです。

もちろん、「即決はしない!」というお気持ちで見学に行かれるのもとても大切です。ただその一方で、「即決するつもりはなかったのに、素敵すぎて気に入ってしまった!」という場合、そのお気持ちはとても価値があります。おふたりが同じ気持ちを抱いたのであれば、それは大きな意味のある出会いです。心の底から気に入った会場なのかどうか、しっかりと判断していきましょう。ここからは、会場見学をする際のアドバイスをご紹介します。

【会場見学のチェックポイント】

一番大切なのは、なんといっても「人」です。担当者だけでなく、すれ違うスタッフの態度や雰囲気もチェックしてみてください。自分のお客様ではないから…という態度が見えるようであれば、当日のゲストに対する接客にも不安を感じてしまいますよね。大切なゲストに心地よく過ごしてもらえるか、「スタッフ全体の印象」をぜひ見てみてください。

次に、「ここで結婚式を挙げるのが楽しみ!」というワクワクを感じられるかどうかも大事なポイントです。これから長い準備期間を一緒に歩んでいく場所です。前向きな気持ちで取り組める会場であれば、それはきっとおふたりとのご縁がある会場です。

もうひとつは、「ゲストの方にとって不便がないか」という視点です。遠方から来る親族がいる場合はアクセスの良さや分かりやすさ、宿泊の手配が可能か。ご年配のゲストが多い場合は料理内容や設備が適切か。お子様連れならキッズメニューや椅子の有無など。自分がゲストの立場ならどう感じるか、ぜひ想像しながら見てみてください。

【見学前にやっておきたい準備】

気になっている順番に見学を進めるのがおすすめです。「ここだ!」と思える会場に出会えた場合、当日申込限定の特典がある会場もあるため、上手に活用できるよう見学の順番を事前に話し合っておきましょう。

また、親御様にも事前に「希望エリア」「希望時期」「平日でも可能か」「お日柄を気にするか」などを確認しておくとスムーズです。おふたりが良いと思っても、ご両家の意向とズレてしまう場合もあるため、確認しておくことで後のトラブルを避けられます。

【なかなか帰してくれない時の対応】

見学してみたけれど、思っていたイメージと違った…ということもありますよね。その場で申込みができない時、会場側がなかなか帰してくれない場合もあるかもしれません。そんな時は、

「親の意見なしには結論が出せないので、一旦持ち帰りたいです。両家の大切な結婚式なので、しっかり話し合って決めたいです。」

と伝えれば、それ以上の引き止めはしないはずです。おふたりの意思をしっかり言葉にして伝えましょう。

結婚式場との出会いも「ご縁」です。どうかおふたりにとって心から納得できる素敵な会場に巡り合えますように。

イラストtocco

\二人らしい結婚式/

寺谷 晶子

ウエディングプランナー 出身地 東京都 「ふたりに寄り添い、大切な結婚準備〜結婚式をお手伝いします」 ゲストハウスの立ち上げ〜レストランウエディングなどプラ...

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