Q17 両親の今後に悩む一人っ子同士の結婚
ひとりっ子同士の結婚です。ひとつ心配なのは、今は両親共に健在ですが、私の実家は離れた地域にあり、将来、私の親のめんどうは、誰がどうやって看るのか、ということです。同じような悩みを抱えている人は多いと思います。みなさん、どうされているのでしょうか。
籍を入れる前に確認する大切さ
まず籍を入れる前に、この問題に対するふたりの気持ちを確認し合うことが大切です。兄弟姉妹の人数はどの家庭でも少なくなりましたね。ひとりっ子の場合、親が年齢を重ねると、今後の親の生活が心配になるという方は多いです。それがひとりっ子同士の結婚となると、さらに難しい問題ですね。ぜひ、親ごさんがまだ若い間に、この問題について話し合っておくことをお勧めします。「こうしなければいけない」というルールがないこの問題は、考え方次第で大きな違いが出るものです。
例えば親は子育てをしながら「高齢になっても、この子の負担にならないで生きていきたい」と考えています子どもが結婚式を迎えるときには「あなたの人生を、私たちのために犠牲にしないでほしい」という気持ちを、凛として貫きたいと思っているかもしれません。
パートナーとの話合い
また、親との話し合いも大切ですが、パートナーはこの問題をどう考えているのか。ふたりでしっかり話し合うことは、それ以上に大切です。「どうしますか?」ではなく「どんなふうに考えていますか?」というスタンスで話し合い、お互いの考え方を理解しておきましょう。時期としては入籍する前がよいでしょう。彼からプロポーズを受けたときや結婚を意識し始めた時がよいタイミングです。
どちらの親にも気づかえる関係
以前と違い、子どもの人生に寄りかかりたくないと考える親ごさんは確実に増えました。今は国の介護保険制度も充実しています。その家にはその家流の考え方があってよいのです。ただし病気や不幸ごとの場合には精一杯の寄り添いを、子どものほうから積極的に申し出ましょう。それは一緒に住まなければできないことではありません。どちらかの親と一緒に住むと、もう一方の親との距離が遠くなってしまうこともあります。できるだけイーブンに、平等に、どちらの親にも気づかえる関係が理想的ですね。
イラスト tocco
\新しい人生のスタートを/
この方にお聞きしました。安部トシ子さん
【プロフィール】1983年、南青山にウエディング・プロデュース会社㈱オフィース・マリアージュを設立。花嫁さんにとって結婚式が人生の宝物となるよう39年間サポートし続けているウエディング・プロデューサーの草分け的存在。各種講演やブライダル誌での監修や執筆など幅広く活躍。『25ansウエディング』では35年間花嫁の多様な質問、悩みに答えている。
《書籍紹介》
著書 「安部トシ子の結婚のバイブル」(発行 アシェット婦人画報社)、「いい結婚式ってなんだろう」(発行 エイジェイ出版)
監修「育ちが良いと思われる50の習慣」(発行 宝島社)、「大事なところをきちんと押さえる結婚の段取りとしきたり」(発行 マイナビ) 他