「優しい誓い」涙と感動のサプライズプロポーズ

感動ストーリー100

挙式に携わる私達が目にした、感動レポートをご紹介します。全て実話です。

私は結婚式の挙式スタッフとして数々の瞬間に立ち会ってきましたが、この日、特に心に残る特別な出来事がありました。事前の打ち合わせで新郎から「さやかさんにサプライズでプロポーズをしたい」と打ち明けられ、こっそりと準備を進めてきました。打ち合わせの段階から、新郎の優しさと愛情がひしひしと伝わってきて、私たちスタッフも何としても成功させたいと心から思ったのです。

結婚式当日、さやかさんは何も知らずに、美しいドレス姿で新郎と並んで入場口に立っていました。会場全体がさやかさんの輝きに包まれ、ゲストも息を飲んでその瞬間を見守っていました。本来ならそのままバージンロードを進んで誓いの言葉を交わすはずでしたが、新郎は途中でふと立ち止まりました。私たちスタッフも心臓がドキッとしましたが、すべては計画通り。新郎はその場で深呼吸をして、さやかさんに優しく向き直ったのです。

その瞬間、会場の空気が一変しました。新郎は天を仰ぎ、少し震える声で語り始めました。「さやかさんのお父さん、僕と一緒にお酒を飲んだ時、娘をよろしくと頼まれました。僕はさやかさんを一生守ります。どうか安心してください。」その言葉が響いた瞬間、会場全体が涙で包まれたのを感じました。1年前に亡くなったさやかさんのお父様に、新郎が心からの誓いを捧げるその光景に、私も思わず目頭が熱くなりました。

その時、声楽家の優しい声と生演奏の音楽が静かに響き、新郎の言葉にぴったりと寄り添い、場の雰囲気を整えていました。私たちスタッフだけでなく、演奏担当者も一丸となって、新郎の大切な瞬間を支えていたのです。音楽はその場をより感動的な空間へと導き、すべてが一体となった瞬間でした。

そして、新郎はさやかさんの手をしっかりと握り、「さやかさん、僕と結婚してください」と、サプライズでプロポーズをしました。まさかの展開に、さやかさんは驚きと感動で涙を抑えきれませんでした。新郎の愛が、すべてのゲストと私たちスタッフにまで伝わってきました。会場中が大きな拍手で包まれ、お二人は笑顔と涙で輝きながらバージンロードを進んでいきました。

この瞬間を目の当たりにして、私は結婚式の意味を改めて感じました。それは、ただの形式ではなく、愛する人との誓い、家族との絆、そして未来への希望をすべて込めた、かけがえのない時間なのだと。この日、さやかさんと新郎が見せてくれたその姿は、今後の人生を支える大切な記憶となることでしょう。

こうしてサプライズプロポーズは大成功に終わり、私たちスタッフもその特別な瞬間を一緒に見守ることができたことに感謝しています。これからもどうかお二人で、手を取り合い、明るい未来を歩んでいってください。

チャペルディレクター 寺谷より

花嫁相談 編集部

花嫁相談 編集部 現役プランナーで構成する花嫁相談編集部。結婚準備を楽しく悩みの解決に役立てていただける記事を配信しています。 ここに無い質問やご相談はお気...

プロフィール

ピックアップ記事