ウエディングドレスを着たくない私が見つけた、後悔しない結婚式4つの選択肢

一般的なドレス花嫁ひとり
失敗しない結婚準備

〜「ドレス着たくない」と思っても素敵な結婚式はできる〜

「結婚式といえばウエディングドレス」。そんな空気が当たり前のような世の中で、「私は着たくない」と思うと、罪悪感や周囲の反応が不安になりませんか?

「目立つのが苦手」「年齢的に抵抗がある」「自分らしさを感じられない」

そんな悩みを抱えたまま、周囲の期待に応えようとドレスを選ぶと、本来幸せなはずの結婚式当日も心から楽しめず、後悔の種になりかねません。でも、安心してください。実は「ウエディングドレスを着なければならない」という決まりはどこにもないのです。

この記事では、ドレスを着ない選択をした先輩花嫁たちの実例と、自分らしい結婚式を実現するための5つの選択肢をご紹介します。

私は20年以上プランナーとして結婚式のサポートをしてきました。その経験から言えることは、「自分らしさ」を大切にした結婚式こそが、一生の思い出として心に残るということです。ドレスを着ない選択も、決して妥協ではなく、むしろ自分を大切にする勇気ある決断なのです。

\ 自分たちらしい結婚式を /

ウエディングドレスが「定番」になった4つの理由

ではなぜ結婚式に新婦が「純白のロングドレス」を着るのでしょう、その理由を紐解きます。

① 【白は“純潔”と“新たな始まり”の象徴】

白という色は、世界的に「純粋」「清らか」「無垢」を象徴する色です。
結婚という人生の大きな節目に、新しい人生のスタートを祝う色としてふさわしいとされています。

とくにキリスト教圏では、「罪のない状態」「神聖さ」を表す色として白が重視され、花嫁の清らかさや誠実な愛を表現するものとされてきました。

【ヴィクトリア女王が白のドレスを着たことがきっかけ】

現代の“白いウエディングドレス”の習慣は、1840年にイギリスのヴィクトリア女王が結婚式で白いシルクのドレスを着たことが始まりです。

当時、結婚式の衣装に特定の色はなく、豪華なカラードレスが主流でした。しかし女王の白いドレス姿が話題になり、貴族の間で一気に流行。その後、上流階級から庶民へと広がり、「花嫁=白ドレス」が定着していきました。

【“正礼装”としての格式とルールに沿っている】

白のロングドレスは、フォーマルウエアの中で最も格式の高い「正礼装」とされています。

  • 結婚式は正装を着用すべき“フォーマルな式典”であること
  • ロングドレスは、肌を出しすぎず、荘厳な雰囲気を保つのに適していること
  • 白で全体を統一することで、清楚で控えめな美しさを表現できること

このような理由から、白のロングドレスが“結婚式の正礼装”として定着していきました。

【日本でも“白”は神聖な色として尊ばれてきた】

実は、日本の伝統的な結婚衣裳である「白無垢」も白一色。これは「嫁ぎ先の家風に染まる」という意味が込められており、西洋とは違った意味で「白=神聖・無垢」とされています。洋装でも和装でも、白は“けじめ”と“清らかな門出”を象徴する色なのです。

白のロングドレスは「儀式」と「想い」を表すもの

  • 白は世界共通で「無垢」「神聖さ」「始まり」の象徴
  • ロングドレスは最も格式の高い正礼装(肌の露出を控え、品格を保つ)
  • 歴史・文化・礼儀すべてに基づいた意味ある選択

だからこそ、多くの花嫁が「純白のロングドレス」を選びます。
ただし、現代では「白以外」や「自分らしさ」を重視したスタイルも選ばれています。

ウエディングドレスを着たくない本音

正礼装という視点で選ばれているウエディングドレスとわかっていても、着たいと思えない人もいます。結婚式の相談にこられた花嫁さんに、「本当は結婚式をしなくてもいいかなと思っていた。

その理由の一つはウエディングドレスを着たいと思わなかったから」と言われることが昔より多くなってきました。ウエディングドレスを着たくない理由は様々です。

  • 華やかな衣装で注目されるのが苦手
  • ウエディングドレス=儀式感が窮屈
  • 白くてふわふわのドレスに“自分らしさ”を感じられない
  • 年齢的な抵抗感がある
  • シンプルでさりげないスタイルが好き

「結婚式にドレスを着ないなんて非常識?」そんなふうに思う必要はありません。大切なのは“自分が心地よくいられることです。


 ドレスを着ないという選択肢をした先輩花嫁の実例

実例:真っ白なパンツスーツを選んだ再婚カップル

25年前、筆者が担当した再婚同士のカップルの結婚式。花嫁さんには大学生と高校生の娘さんがいました。「今さら結婚式なんて…」と気後れする一方で、実は娘さんたちから「結婚式をしてほしい」とお願いされたことがきっかけで、式を挙げることに。

ウエディングドレスには年齢的に抵抗があり、親子3人で一緒に買い物へ。そこで出会ったのが、真っ白なパンツスーツでした。新郎はベージュのスーツ。爽やかなおふたりの姿は、今も記憶に鮮明です。披露宴の最後には、娘さんたちから手紙と花束のサプライズ。心から祝福される一日となりました。

ウエディング パンツスーツ 後ろ姿

実例:和装で静かに誓う神社婚

「ドレスを着たくない」という気持ちを尊重し、神社挙式を選んだカップル。衣裳から選んだ結婚式スタイルですが、白無垢に身を包んだ花嫁は、ドレスでは感じられなかった“自分らしさ”と“厳かな気持ち”を感じたと言いました。

成人式の振袖を着た経験はあっても「白無垢」は結婚式でしか着られないということから、和装に興味のあるかたにはおススメです。

実例:カジュアルワンピースでのフォトウエディング

人前に立つのが苦手なふたりが選んだのは、自然体でいられるフォトウエディング。 ウエディングドレスではなく、ナチュラルなカラーのカジュアルワンピースで撮影。場所は最初にデートをした大好きな海辺へ。

重要なのは、ふたりの始まりの場所で、これからの未来を誓い合うことでした。白にとらわれず、好きな服で大切な一日を記録しました。

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ウエディングドレス以外の4つの選択肢

結婚式衣裳はウエディングドレスという印象が強くて、他の衣裳が思いつかないあなたへ

  • パンツスタイル

フォーマル感がありつつも、自分らしい印象を表現できる。動きやすさも魅力。

  • 和装

格式があり、落ち着いた雰囲気に。年齢を問わず似合いやすい。

  • カジュアルワンピース・ツーピース

フォト婚やレストランウエディングなど、カジュアルな式にぴったり。

  • カラードレス・柄物ドレス

白にこだわらず、自分の好きな色やテイストで選ぶ人も増加中。

和装 きもの 花嫁ひとり

周囲と折り合いをつけるコミュニケーション方法

  • パートナーとの価値観のすり合わせには、「正直な気持ち」を伝えることが第一歩

何となく言い出せなくて、結婚式の話を先延ばしにするよりも、「ウエディングドレスは着たくない」と話をしてみましょう。

  • 親に「ドレス姿が見たかった」と言われたら

子供の「晴れ姿」は見たいもの。でもそれは代名詞のようなもの。自分の子供がこれから家族をつくっていく相手と、向き合って誓い合う、結婚式の本質を体験してもらえれば

納得してくれるはず。

  • ドレスを着ない結婚式を応援してくれるプランナーを探す

結婚式の本質をわかっていて、ふたりの思いを汲んでくれるプランナーは心強い味方になります。多様化している結婚式スタイルから納得いくスタイルを提案してくます。

まとめ: 自分らしい結婚式を実現するための次のステップ

ウエディングドレスを着ない結婚式は、決して「妥協」ではなく、むしろ自分らしさを大切にする「勇気ある選択」です。

自分の気持ちに素直になって選んだ結婚式は、きっと一生の思い出として心に残るでしょう。

今日から、あなたができる具体的なステップをご紹介します:

1. まずはパートナーに素直な気持ちを話してみましょう

2. この記事で紹介した選択肢の中で、最も心惹かれたものはどれか考えてみてください

3. 実際に衣装を見に行く前に、「ドレス以外の選択肢も教えてください」と伝えてみましょう

あなたらしい結婚式は、きっと見つかります。

\  「結婚式どうしよう…」と迷っている方へ。自分らしい選択を一緒に考えてみませんか?  /

花嫁相談 編集部

花嫁相談 編集部 現役プランナーで構成する花嫁相談編集部。結婚準備を楽しく悩みの解決に役立てていただける記事を配信しています。 ここに無い質問やご相談はお気...

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