Q40 結婚式の日程をきめる時のお日柄って?

婚姻届の上に結婚指輪
しきたり・マナー

よく結婚式で使われる「本日はお日柄もよく」という言葉。よいお日柄とはどんな日のことでしょうか。大安などといった六輝から来ているのかなとは思いますが、吉日とされるのはどんな日ですか。またどんな意味がありますか?年配の方などは、今でもそういうジンクスにこだわるのでしょうか。

六輝は、もともと六曜と呼ばれていました。鎌倉時代末期頃に中国から伝わった太陰暦(旧暦)で吉凶を定める基準となる六つの星のこと。基本的には先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口の順に繰り返します。いろいろな考え方がありますが、まずは一般的な六輝の意味合いをご紹介します。

六輝の意味合い

  • 大安(たいあん) 一日中、吉。結婚、旅立ちなど、万事によいとされる大吉日。
  • 友引(ともびき)午前中と夕方は吉、正午のみ凶。「友を引く」として結婚式には喜ばれる日。
  • 先勝(せんしょう/さきがち)午前中は吉、午後は凶。「先んずれば勝つ」という意味で、急ぐことが吉とされる日。
  • 先負(せんぷ/さきまけ)午前中は凶、午後は吉。「先んずれば負ける」という意味で、先勝の反対。
  • 赤口(しゃっこう)午前と午後は凶で、正午のみ吉。赤口神という鬼神が人々を悩ます日。祝い事はなるべく避けた方がよい。
  • 仏滅(ぶつめつ)すべて凶。「仏も滅するような最悪の日」という意味。

最近は年配の方でも「論理的に意味があって、それを守らなければ大変なことになる」と信じている方は少ないと思います。みなさんそうとはわかっていながら「それでもどうせなら吉日がいいわね」という感じではないでしょうか。けれど、なかにはやはりこだわりの強い方もいます。

以前、実際にあった結婚式で先勝が良いと選ばれたおふたり。午前中に挙式予定だったのに対応に遅れがあり、12時を少し超えてしまいました。お祖父さまが「式は午前中というからこの日で申し込んだのに、これでは意味がない」と立腹されたことがありました。

六輝と最強開運日

このように縁起に関係することというのは、トラブルの元になることもあります。自分がいくら仏滅でも先負けでもいいと思っていても、多くの人が納得しやすいのは、やはり「大安」「友引」といった吉日です。ご親族で六輝にこだわる方がいるなら、吉日を選んだ方が問題はないでしょう。

また最近では六輝以外に「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」や「天赦日(てんしゃび)」など「何事を始めるにも良い日」とされる吉日 が話題になりその日を選ぶ人も増えてきています。

ジンクスのとらえ方の違い

その他にもジンクスでいうと、ご実家がご商売をされている新郎家のこと。新郎のお母さまから「赤字を連想させるから、花嫁の色打掛は赤以外の色で」と言われたことがあります。紅白は縁起がよいと思っても、ジンクスのとらえ方は家庭ごとに違うので注意が必要です。結婚準備が不穏な空気にならないためにも、日程を決める際など、要所要所で両家両親に確認しながら準備を進めていくようにしましょう。

イラスト tocco

\結婚準備の強い味方/

佐藤 陽子

ウエディング プランナー 出身地 東京都 「丁寧な結婚準備をサポートします」 料亭での和婚をはじめ、ホテル等でのプランナー歴15年。 【ウエディングサポート...

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