Q44 結婚式で何がしたいのかわからなくなってしまった

TwitterやInstagramで、前撮りをしたり、結婚式にお金をかけたりしているのを見ると、自分が絶対にやりたいことなのか、見ているからやりたい気持ちになって流されているのかわかりません。何がしたいのかブレブレになって迷ってしまっています。

結婚式をシンプルに考えてみる
昔に比べて、通勤時間や自宅でくつろいでいる時など、私たちは日常的にたくさんの情報に触れています。結婚式に関しても同じで、SNSを開けば、さまざまな演出を取り入れた結婚式の写真や、「こんなクールな前撮り、見たことない!」と思うような素敵な投稿が次々と目に入ってきます。私たちプランナーも、時代に取り残されないよう日々情報をチェックしています。
結婚式準備を始めたばかりの花嫁さんにとっては、どれもこれも新鮮で魅力的に映ることでしょう。「これもやりたい」「あれも素敵」と思うのは、とても自然なことです。ただ、ひとつ覚えておいてほしいのは、それらはあくまでも「参考」であって、必ず取り入れなければならないものではないということです。
もし準備の途中で気持ちがブレてしまった時は、結婚式をしようと決めた最初の気持ちを、ぜひ思い返してみてください。ふたりで新しい生活をスタートするための「誓い」の場が挙式。そして、その誓いを見届けてくださるために集まってくださった大切な皆さまに、感謝の気持ちを込めて宴を用意する。とてもシンプルですが、それこそが「結婚式」の本質だと思います。
自分らしいスタイルを見つけるために
「何がしたいのか」「それは本当にお金をかける価値があるのか」。まずはおふたりで、結婚式全体のご予算について話し合い、上限金額を決めるところから始めてみてください。その予算の中で、自分たちが大切にしたいもの、好きなものを選んでいく。そんな考え方をされているカップルも多くいらっしゃいます。
打ち合わせの中では、新郎が「これをやりたい」と提案すると、新婦から「じゃあその代わりにこれはどう?」と交換条件が出てきて、笑いながらやり取りをされる場面もよくあります。そうした会話の中で、「これは少し予算オーバーだけれど、どうしても取り入れたい」「じゃあ他で調整しようか」と、自然と解決策を見つけていくおふたりもいらっしゃいました。
予算管理に追われてピリピリしながら準備を進めるのではなく、笑い話にしながら話し合い、納得して選んでいく。その姿はとても楽しそうで、結婚準備そのものが良い思い出になっているように感じます。
最近よく聞く「断捨離はワクワクするかどうかで判断する」という考え方と同じように、結婚式も「みんながやっているから」ではなく、「自分たちがワクワクするかどうか」で選んでみてはいかがでしょうか。そうして選び取ったものの積み重ねが、きっとおふたりらしい結婚式につながり、「自分らしいスタイル」を自然と形づくってくれるはずです。
イラスト tocco
\あなたの想いを形に/


















