家族だけの結婚式
挙式に携わる私達が目にした、感動レポートをご紹介します。全て実話です。
私が担当させていただいたお客様の結婚式で、特に心に残る感動的なエピソードをご紹介させていただきます。
ご新郎とご新婦が選ばれた挙式スタイルは「人前式」。アットホームな雰囲気で、ご家族10名だけが参加する親密なセレモニーを希望されていました。結婚式という大きなイベントも、家族の絆を大切にしたいというおふたりの思いが、このスタイルを選ばせたのだと思います。
ご新郎の家族は、お父様とお母様、そして2歳年上のお兄様とその奥様。ご新婦の家族は、お父様とお母様、妹様と妹様のご主人という顔ぶれでした。どちらの家族も非常に仲が良く、特別なイベントや大事な節目には必ず家族全員が集まるような、温かく深い絆で結ばれているご家族でした。
そして、迎えた結婚式当日。挙式前の静かなチャペルに、ご新郎ご新婦と家族がゆっくりと集まり、控えめながらも心地よい緊張感が漂っていました。式が進む中、家族だけの特別な瞬間を大切にするため、おふたりは一人ひとりに感謝の気持ちを伝えることにしました。
まずはご新郎が、家族に向けたメッセージを読み上げました。お父様とお母様、そして兄夫婦に向けて、日頃の感謝を言葉にして、一つひとつ丁寧に伝えます。その言葉に、お父様が静かにうなずき、お母様は感極まった表情で涙を拭う姿が印象的でした。
続いて、ご新婦の番がやってきました。ご新婦はご新郎の家族と自分の家族、全員が見守る中で、事前に準備していたメッセージを一人ひとりに贈ります。まずは妹様とそのご主人に向けて、これまでの思い出や助けてもらったことへの感謝をしっかりと伝えました。妹様も涙ぐみながら、その言葉に耳を傾けていました。
そして、ご新婦が最後に向けたのは、両親への言葉でした。ご新婦は、まっすぐにお父様とお母様を見つめ、深い愛情と感謝の念を込めて、声を震わせながら静かに言いました。
「お父さんとお母さんの娘に生まれて本当によかったです。ここまで育ててくれてありがとう」。
その言葉が発せられた瞬間、チャペル全体が感動の空気に包まれました。両親の目にはすぐに涙が溢れ、お父様はこらえきれず目をそっと押さえ、お母様は何度も深くうなずいていました。
この家族間の愛情の深さが、まさにチャペル全体に広がり、参列者全員の心に温かく染み渡っていくような瞬間でした。その場にいたすべての人々が、この深い絆と愛情に心を打たれ、涙をこぼす人も少なくありませんでした。
式が終わった後は、家族だけのパーティーが開かれ、温かい雰囲気の中でリラックスした時間が流れていきました。10名という小さな人数で行われた結婚式だからこそ、一人ひとりに感謝の気持ちを直接伝えることができ、その特別な時間は、家族全員の心に深く刻まれました。この日を通して、家族の絆がさらに深まり、永遠の思い出として残ることは間違いありません。
私たちも、このような感動的で温かい瞬間に立ち会えたことを心から感謝しています。
新郎新婦が選んだ挙式は「人前式」。
家族10名でアットホームに行いたいというご希望で、このスタイルが選ばれました。
新郎の家族は、お父様、お母様、そして2歳上の兄とその奥様。
新婦の家族は、お父様、お母様、妹、そして妹の旦那様。
家族間の絆は非常に深く、特別なイベントがあるたびに、みんなが集まることが多いということでした。
結婚式当日。式の準備が整い、静かなチャペルでのひとときが訪れました。
新郎新婦は、家族だけの特別な瞬間を大切にするために、一人ひとりに感謝の気持ちを伝えることにしました。新郎は両親と兄弟に向けて。続いて、新婦がその番を迎えました。新婦は、新郎の家族と新婦の家族全員が見守る中で、一人ひとりに向けたメッセージを準備していました。
感謝の気持ちを兄弟に伝えた後、新婦は深い愛情と感謝の念を込めて、お父様とお母様に向けた言葉を贈りました。新婦は、心の奥深くから湧き上がる感情を抑えながら、まっすぐに両親の目を見つめました。
「お父さんとお母さんの娘に生まれて本当によかったです。ここまで育ててくれてありがとう」と。
その言葉を聞いた両親の目には涙が浮かびました。
その瞬間、チャペル全体が優しい感動に包まれました。家族の絆がより一層深まる瞬間であり、全ての参加者がその深い愛情と感動を共に感じました。
式が終わると、家族だけのパーティーが開かれ、温かな時間が過ごされました。10名だけの結婚式だからこそ実現できた、一人ひとりに直接伝わる感謝の気持ち。その特別な時間は、家族全員の心に深く刻まれ、永遠の思い出として残ることになるでしょう。
チャペルディレクター 水谷より