新たな絆、両親への誓い

挙式に携わる私達が目にした、感動レポートをご紹介します。全て実話です。

結婚式は、ご新郎ご新婦にとって人生の新たなスタートを切る特別な瞬間です。同時に、親御様にとっても、大切に育てたお子様が新たな家庭を築く門出を見守る感慨深い節目の瞬間でもあります。その日がやってきたことに対する喜びと、わが子が巣立っていくことへの寂しさが入り混じる、特別な日です。

この大切な一日、ご新郎ご新婦は、親御様への感謝の気持ちを込めて、サプライズとしてそれぞれの親御様に向けた「誓いの言葉」を述べることにしました。このサプライズは、親御様への感謝を言葉にすることが普段は照れくさくてできないというおふたりの気持ちが込められていました。

まずご新郎が、新婦のご両親に向かって、真摯な気持ちを込めて誓いました。「○○さんのお父様、お母様。これからも一生、○○さんを大切にし、幸せにします。そして、夫として思いやりを持ち、支えることを誓います。」その言葉には、ご新婦を心から愛し、大切にしていくという覚悟と優しさが溢れていました。真剣な眼差しで語られるその言葉に、ご新婦の両親は感極まり、静かにうなずきながらご新郎の姿を見つめていました。長い年月、ご自分たちの手で育ててきた娘を、これからはご新郎に託す。その想いとともに、ご新婦を託すことへの安心感が、ご両親の表情から伝わってきました。

続いてご新婦が、新郎のご両親に向かい、涙ながらに誓いました。「○○さんのお父様、お母様。これから○○さんと共に助け合い、温かい家庭を築いていくことを誓います。これまで私たちをいつも温かく見守ってくださり、本当に感謝しています」。ご新婦の言葉には、ご新郎への深い愛情と、義理の両親との絆をこれからも大切にしていきたいという誠実な気持ちが込められていました。ご新婦の想いが真っ直ぐに伝わったその瞬間、ご新郎の両親も涙をこらえることができず、感激の表情を浮かべていました。

その後、誓いの言葉を述べ終えたおふたりに対して、会場全体から大きな拍手が沸き起こりました。おふたりが築いてきた絆、そして新たに生まれた家族同士の繋がりが、このとき強固なものとなったように感じられました。

結婚式は、ご新郎ご新婦にとってだけでなく、親御様にとっても大切な節目の日であり、新たな家族の誕生を祝う喜びの日です。それぞれの家族にとって、この結婚式はかけがえのない思い出となり、また新たな一歩を踏み出すためのスタート地点でもありました。お互いを尊重し合い、家族同士の絆を深めていく。その大切さを再確認できたこの日、ご新郎ご新婦だけでなく、親御様にとってもかけがえのない時間だったことでしょう。

このような素晴らしいシーンに立ち会えるのも、私たち挙式スタッフにとっての大きな喜びです。ご新郎ご新婦と親御様の間に存在する深い愛情や絆を間近で感じることができ、私たちの心も温かく満たされました。そして、このようなかけがえのない瞬間を少しでもサポートできたことに感謝の気持ちを抱きました。

結婚式は、ご新郎ご新婦の人生における新たな出発点であると同時に、ご家族の愛を再確認する大切な一日です。その特別な日に立ち会うことで、私たちもまた、家族の温かさや絆の大切さを改めて感じることができました。

チャペルディレクター 梅田より