Q62 海外からのゲストが多い場合の注意点を教えて
私も彼も海外留学をしていたことから、お招きするゲストのうち友人が各国から来てくれます。海外からのゲストが多い場合、どんなことに注意をしたら良いでしょうか。
海外在住のかたもやっと日本にお越しいただけるようになってきたので、きっと楽しみにしてくださっていますね!海外からゲストをお招きする際のアドバイスを項目に分けてお伝えします。
日本のご祝儀制度との違い
海外では「ご祝儀3万円」などという風習はなく、例えば欧米では品物を贈るケースと現金やギフトカードを贈ることはあるようですが、金額は日本より少な目。また新郎新婦が欲しいものをリストアップしそれを登録した内容を見て友人達が贈り物をするという「ウエディングレジストリー」というものもあります。リストの呼び名は国によって様々です。
日本では一般的に、海外から友人を呼ぶ場合の多くはご祝儀を辞退し、その代わり飛行機代やホテル代、前後の滞在費用はゲスト本人に負担をしてもらう形をとる方が多いようです。ホテルで結婚式を挙げる場合は、電車やタクシーの移動をすることがなくスムーズに動けるように、そのホテルで宿泊部屋を用意することができれば安心です。日本語が話せない、知らない土地での結婚式に出席するというのは、やはり不安もあると思います。安心して日本に来てもらえるように、こまめに連絡を取り合って、できることは事前に手配しておきましょう
挙式
挙式中、何をしているのかが、まったくわからないと疎外感を感じてしまうことになります。キリスト教式、人前式、神前式、どの挙式であっても日本語のわからないゲストには式次第を作成して渡すとわかりやすいです。特に神前式は三々九度や玉串奉奠などの神事の意味合いを英文で作ってあげておくと興味を持ってくれると思います。
披露宴
日本語が話せないゲストがいる場合、バイリンガルの司会者を依頼することもできます。ただし、料金は会場によっても様々ですが通常よりも5~10万ほどプラスでかかってくる場合が多いです。また進行的に日本語と英語の両方のアナウンスを入れると、「時間は倍かかる」と心得ておいてください。スピーチや余興などを詰め込まずゆったりとした進行内容が良いです。
また英語が話せるサービススタッフの希望を担当のプランナーさんに伝え、可能とわかればなるべく一つのテーブルに海外からのゲストを集め、英語が話せるスタッフをテーブルの担当についてもらえると安心いただけると思います。英語圏以外のかたの場合は通訳手配が難しいことから、ゲストの通訳できるかたにお役目としてお願いをしてもらうことをご検討ください。
引出物
お帰りのお荷物にならないように日本のゲストと同じ引出物を用意することは少ないです。以前担当をした花嫁さんは日本の伝統商品をお土産にと、「畳でできたブックカバー」や日本建築の伝統技術「木組みの小物入れ」などスーツケースに入れてもかさばらない品物を選んでゲストに喜ばれていました。
現在は海外からの入国制限について変化することが多くなってきていますので厚生労働省のHPを随時確認することをおススメします。マスク着用ひとつも国によって考え方はそれぞれ。日本と海外両方のゲストが安心して結婚式に参加できるように工夫をして準備をしましょう。
イラストtocco
\幸せの一日をプランニング/